8.

 私が救出した少女の証言や、病院のパソコンをハッキングして入手したデータから、事件の全容が
次第に明らかになってきた。
 犯人は、催眠療法の権威であるJ大医学部のカドイデ教授。 十中八九間違いない。
 おそらく、記憶退行であの女の記憶を戻し、同時に暗示をかけて操り人形にしてしまっているのだろう。
「でも、所詮は違法捜査で手に入れた情報。 これでは令状は取れないわね」
 警部さんが歯噛みする。
 結局、私と警部さんとカズヒロさんの三人だけの捜査会議で出た方針は、
「カドイデ教授の周囲を徹底的に洗うしかないわ。 運よく尻尾を出すのを期待しましょう」
 今ひとつ、決め手に欠ける方法だった。

 

 

 

 

 

 

 

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